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2023.09.08 園芸のこと

意外と知らない!植木鉢のあれこれ

植物を育てる時に欠かせないのが植木鉢。
その種類は、サイズやデザイン、材質によってさまざまです!
「植物に対して、どのくらいのサイズの鉢が良いの?」「材質によって何がちがうの?」「土はどのくらい必要なの?」などなど…
植木鉢を選ぶ際に、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
そんなお悩みを解決するべく、今回は植木鉢の上手な選び方をご紹介いたします!

上手に選ぶための、3つのポイント!

植木鉢を選ぶ時は、
① 鉢のサイズ
② 材質
③ 底穴のある/なし

の、3つのポイントを大切にしましょう。

① 鉢のサイズ

鉢を選ぶ際に、最も大切なのが「植物にとって最適なサイズの鉢」を選ぶことです。
鉢のサイズは、3号、6号などと「号」という単位で表記されることが多いです。
「1号=直径3cm」で、号数が大きくなるごとに、直径が3cmずつ大きくなります。
たとえば、3号鉢は「3cm×3」で直径9cmの鉢ということになります。

植え替える鉢のサイズは、植物の大きさより一回りか二回りほど大きいものを選びます。
「一回り=1号(3cm)」で考えます。
たとえば、植え替え前の鉢のサイズが3号だった場合は4号、5号だった場合は6号の鉢を選びます。
植木鉢が小さすぎると、すぐに水切れを起こし、反対に大きすぎると根腐れを起こしてしまいます。
そのため、植物の生長に合わせて、何度か植え替える必要があります。

💡植木鉢の「深さ」もチェックしよう!
高さが口径より小さなものを「浅鉢」、口径より大きなものを「深鉢」といいます。
根が横に広がる多肉植物のようなタイプの植物は浅鉢、根が長く伸びるシンビジウムやユリのようなタイプの植物は深鉢が向いています。

② 材質

陶器や素焼き、プラスチックやブリキなど、植木鉢の材質はさまざまです。
材質によって見た目の印象が変わるのはもちろん、通気性や断熱性、重さなども変わります。
植え替える植物や環境に合わせて選ぶことが大切です。

陶器

  1. メリット
    ・非常に丈夫で、長く使うことができる。
    ・デザインが豊富で、和洋中どんなインテリアにも馴染みやすい。
    ・水が浸透しやすく、適度に乾きやすい。
  2. デメリット
    ・高価なものが多い。
    ・重さがあるため、大きければ大きいほど移動が大変。
  3. 向いている植物
    アジアンタムやモンステラなど、多湿を好む植物
  4. 置き場所
    室内向け

素焼き

  1. メリット
    ・鉢の表面に無数の小さな穴が空いており、通気性と排水性にとても優れている。
    ・観葉植物用の鉢の中では、もっともポピュラーで種類も豊富。
  2. デメリット
    ・陶器鉢と同様、重さがあるため移動が大変。
    ・比較的、割れやすい。
    ・高温多湿が続くと、カビが生える場合がある。
  3. 向いている植物
    多肉植物やパキラなど、乾燥を好む植物。
  4. 置き場所
    屋外向き

プラスチック

  1. メリット
    ・とにかく軽く、運びやすい。
    ・安価なものが多い。
  2. デメリット
    ・通気性や排水性が悪く、土が乾きにくい。
    ・陶器鉢や素焼き鉢などと比べると、少し安価に見える。
  3. 向いている植物
    多湿を好む植物
  4. 置き場所
    室内向け

木材

  1. メリット
    ・素焼き鉢と似た性質を持ち、通気性と排水性に優れている。
    ・植物が持つナチュラルな魅力を、より引き出してくれる。
  2. デメリット
    ・湿気や日焼けに弱く、劣化しやすい。
    ・カビが生えやすいため、定期的なメンテナンスが必要。
  3. 向いている植物
    乾燥を好む植物
  4. 置き場所
    室内向き

③ 底穴のある/なし

植木鉢の中には、鉢底に穴が空いているものと、空いていないものとがあります。
鉢底穴は、水やりの際に余分な水分を排出する役割があります。
メリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、使用する環境に合わせて選ぶことが大切です。

穴あり

  1. メリット
    ・通気性や排水性が上がる。
    ・根に酸素が届きやすい。
     ⇒ 穴ありは、植物にとって良い環境を保ちやすい。
  2. デメリット
    ・植え替えの際に手間や時間がかかる。
    ・室内で管理する場合は、受け皿が必要不可欠。

穴なし

  1. メリット
    ・プラ鉢を入れ替えるだけだから、植え替えが楽ちん!
    ・保温効果が上がる。
    ・土がこぼれにくく、部屋が汚れにくい。
  2. デメリット
    ・水やりに手間がかかる。
     → 水やりの際は、その度に鉢カバーから植物を取り出して水をあげる必要があります。
    ・通気性が悪く、植物の根が傷みやすい。

💡穴なしの鉢は、鉢カバーとして使いましょう!
穴なしの鉢は、排水ができないため植物を直接植えこむのは避けましょう。
屋外で使用すると、雨水がたまってしまい根腐れを起こす場合があるので、基本的には室内で使用します。

いかがでしたでしょうか?
植物が元気に育つためにも、最適な鉢を選ぶことはとても大切です✨
TaiShoDoでも、多種多様な鉢を取り揃えておりますので、植物との相性を考えながら理想の鉢を探してみてくださいね!