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2023.09.01 園芸のこと

意外と知らない!ジョウロのあれこれ

ジョウロは、植物を育てる際に欠かせない園芸道具のひとつで、大きさや形、素材の違いなど多種多様です。
使いやすさやデザイン性なども追及して選ぶと、水やりが「より楽に、より楽しく」なること間違いなしです!

ジョウロってなんだ?

ジョウロとは、植物に水をかけるための園芸道具です。
江戸時代には日常の中で使われていましたが、今の一般的な形のジョウロが流通し始めたのは明治時代の文明開化後だと言われています。
明治時代に欧米から輸入されたものを、当時の日本の職人が発展させた「英国型ジョウロ」は現在も販売されています。
語源は、ポルトガル語のjorro(水の噴出)、jarra(水差し)だと言われており、漢字では「如雨露」と表記されます。

ジョウロの『ちがい』

容量の違い

ジョウロは、そのサイズによって水の入る容量が変わります。
小さいものだと500ml程度、大きいものだと10Lほどと幅広いです。
小さいものは室内にある植物に、大きいものはお庭などで使われることが多いです。

水を出す「口」の違い

水を出す口の形は、大きく「細口」「ハス口(蓮口)」に分けることができます。
中には、ハス口を外して細口としても使用できるものもあります。
細口のジョウロは、水差しのように、かけたい場所にピンポイントで水やりができます。
小さな鉢や、多肉植物などの植物自体に水をかけたくない場合などに向いています。
一方、ハス口のジョウロは、シャワーのように水を広げながら水やりができます。
一度に広い範囲に水やりができるのも嬉しいポイントです。

💡ここでワンポイント!
ハス口は、簡単に水流を変えることができるので便利!
上向き:やわらかな水流
下向き:勢いのある水流
ハス口のないジョウロで水やりをする際には、注ぎ口を片手で覆い、水流を調整しながら与えます。
水の勢いが強く土が跳ねると、病気が広がる原因にもなるため、注意が必要です。

素材のちがい

  • プラスチック
    安くて、軽くて、使いやすい!
    サイズやカラーの展開も豊富で、選ぶ楽しみがあるのも魅力のひとつです。
    ただ、金属素材のものと比べると耐久性は弱く、屋外で雨風や紫外線に当たっていると劣化しやすい点がデメリット。
    使用後は、雨風や日の当たらない場所で管理をしましょう。
  • ブリキ、トタン
    おしゃれで北欧っぽい雰囲気が、お庭などに合い、置いておくだけでも様になります。
    錆びやすく傷みやすいというデメリットもありながら、その劣化もアンティーク風の演出として使えます。
    プラスチック製と比べ、やや重量があります。
  • スチール
    丈夫でスタイリッシュな雰囲気を求めている人におすすめ。
    錆びと劣化を防ぐためのコーディングが施されたものが多く、長く愛用できます。
    ただ、金属製であるため重みがある点がデメリット。サイズの大きいものは、水を入れるとかなり重くなります。
    室内用の小さな水差しであれば、さほど重さも気にならずインテリアにも馴染むのでおすすめです。

上手なジョウロの選び方

鉢植えの数に合わせて、容量を選ぶ

植物がたくさんあるのに、小さいジョウロでの水やりは何回も往復することになり大変です。
ジョウロの容量は、育てている鉢植えや植物の数に合わせて選びましょう。
植物や用土によって水量に違いはありますが、目安としては卓上サイズの鉢(5号)であれば200~600ml程度7号鉢以上であれば1個当たり600ml以上の水を与えます。
「鉢1個あたりの水量×鉢の数」で計算すると、必要な水の量が分かります。
ただ、容量の大きなジョウロは、水を入れるとその分の重量が増すため、水やりの負担が大きくなってしまいす。
日常の中で、無理なく作業できる範囲なのかも考えて、選ぶことが大切です。

水を出す「口」で選ぶ

窓際や卓上に置くような、小さな鉢であれば水差しのような細口のジョウロがぴったりです。
また、植物自体に水をかけたくない多肉植物にも細口がおすすめです。
一方、ハス口のジョウロは水流がやわらかいため、草花などを傷付けずに水やりができます。
また、一度に広範囲に水が撒けるので、細口より短時間で水やりができます。

「毎日使えるか」考慮して、素材を選ぶ

プラスチック素材のものは、容量の大きいものが多く、軽くて使いやすいですが、劣化が早くインテリアとしても馴染まない場合があります。
一方でスチール素材のものは、耐久性が高く、インテリアとしても活躍します。
ただ、金属のため重みがあり、水を入れることで重量が増し、毎日の水やりが負担になってしまう可能性もあります。
植物の数や水やりの範囲などを考慮し、日常の中で無理なく作業できるかも考えて選ぶことが大切です。

手入れと管理

どの素材のジョウロでも、使用後はタンクや筒内に入ったゴミを取り除き、水気を切って逆さまにして保管します。

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いかがだったでしょうか?
ジョウロは、大きさや形、素材の違いなど多種多様です!
TaiShoDoでも、いろいろなジョウロを取り揃えておりますので、ぜひ「マイベストジョウロ」を探してみてくださいね✨