2023.11.12 農業のこと 園芸のこと
レモンの基礎知識 #おすすめ品種編
今年も、TaiShoDoにたくさんの果樹苗が入荷いたしました!
今回は「レモンの基礎知識」として、キホンの”キ”の情報からおすすめの品種などをご紹介いたします。
植付けの時期に向けて、果樹苗選びのヒントにしていただけると嬉しいです✨
キホンのキ
レモンの特徴は、なんと言っても強い酸味とさわやかな香り。
強い酸味は、レモンに含まれているクエン酸によるもので、料理やお菓子作りなど幅広く使えて家庭でも大活躍なフルーツです。
上手に育てれば、1本の木に200~300個もの実がなります。
長期間、育てることができるので、ご家庭に1本植えておけば重宝すること間違いなしです!
また、5月中旬~下旬ごろには、とても良い香りの花を咲かせます。
季節ごとに異なる魅力が楽しめるのも、レモン栽培の魅力です!
- 科属名:ミカン科カンキツ属
- 原産地:インド、ヒマラヤ
- 樹高:2~4m
- 耐寒性:弱い
- 耐暑性:強い
- 植付時期:3月下旬~4月上旬
- 収穫時期:10月~翌4月
品種選びのポイント
レモンには、寒さや病気に強いものや酸味・香りが強いものなど、さまざま品種があります。
苗を選ぶときは、育てやすさと特性を踏まえて選びましょう!
- 味・香り
レモンは、品種によって味と香りに違いがあります。
酸味が強いものからマイルドなもの、香り高いものから控えめなものまでさまざまです。
品種ごとの特性を知って、味や香りにこだわって栽培するのも良いですね。 - 耐寒性の強さ
レモンは寒さに弱い植物です。
そのため、地植えなどで栽培する際には寒さに強い品種を選ぶのがオススメです。
ただ、雪や霜が頻繁に降る地域では、鉢植えで栽培し、冬は寒さにあたらない場所で管理しましょう。
💡イエローレモンとグリーンレモンのちがい
実は、グリーンレモンも普通の黄色いレモンも全く同じもの!
その違いは収穫時期です。グリーンレモン用の品種があるわけではないのです!
グリーンレモンの収穫時期は、10月~11月頃。
一方で、通常のイエローレモンは、12月~翌年4月頃に収穫をします。
グリーンレモンは、イエローレモンよりも酸味と香りが強いのが特徴です。
イエローレモンになると、酸味が落ち着いてジューシーさが増します。
ご家庭で栽培すると、両方たのしむこともできちゃいます!
おすすめ品種 4選!
最も育てやすい「リスボン」
初心者の方におすすめしたいのが、この「リスボン」です。
日本国内では広島県を中心に栽培されています。
耐寒性も強く、病気にも強いため、レモンの中で最も育てやすい品種といわれています。
果肉はとてもジューシーで、しっかりとした酸味があります。
また、香りがとても強いのも特徴的です。
実の大きさは、100~140g程度で綺麗な黄色の実が収穫できます。
レモンの栽培がはじめてで、とにかく作りやすい品種を探している方にオススメです。
種が少ない「璃の香」
「璃の香」も初心者の方におすすめしたい、育てやすいレモンのひとつです。
リスボンと日向夏との交配種で、別名「トゲなしレモン」とも呼ばれるほどトゲが少なく扱いやすいのが特徴です。
リスボンに比べると耐寒性は劣りますが、病気に強く栽培しやすい品種です。
皮が薄くてやわらかく、果肉の割合が多い「璃の香」
ほんのりやさしい香りで、まろやかな酸味なので、どんな料理にも使いやすいのが魅力的です。
実の大きさは、200g前後と大きめです。
香りと食味が良い「ユーレカ」
リスボンと並び、世界で多く流通しているレモンです。
耐寒性が弱いため、日本では生産量が少ない品種ですが、味と香りはピカイチ!
果肉がやわらかくジューシーで、その香り高さと強い酸味が世界でも高く評価されている品種です。
トゲが少ないため、実が傷つきにくく収穫しやすいのも魅力的。
実の大きさは、130g程度でリスボンとほぼ同じ大きさです。
「香りと味にこだわったレモンが作りたい!」そんな方におすすめの品種です!
甘みの強い「マイヤーレモン」
オレンジとレモンの交雑によって生まれたのが、この「マイヤーレモン」。
耐寒性と耐病性が強く、育てやすい品種です。
酸味が少なめで甘みが強く、独特の香りと皮の苦味も少ないのが特徴です。
マーマレードやはちみつ漬け、お菓子作りなどにぴったりな品種です。
実の大きさは100~130gほどで、熟すと濃いオレンジ色になります。
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最後までご覧いただきありがとうございました!
季節ごとに異なる魅力がたのしめるレモン栽培。はじめてみてはいかがでしょうか?