• TOP
  • お知らせ
  • ブルーベリーの基礎知識 #おすすめ品種編
波線区切り

2023.11.22 農業のこと 園芸のこと

ブルーベリーの基礎知識 #おすすめ品種編

温暖な地域では、ちょうど植付けシーズン真っ只中のブルーベリー。
その育てやすさから、家庭菜園でも人気のフルーツです。
今回は「ブルーベリーの基礎知識」として、キホンの”キ”の情報からおすすめの品種などをご紹介いたします。
植付けの時期に向けて、果樹苗選びのヒントにしていただけると嬉しいです✨

キホンのキ

ブルーベリーは果樹栽培 初心者さんにぜひオススメしたい、比較的育てやすいフルーツです!
生長してもあまり大きくならないため、省スペースで栽培がでるのも嬉しいポイント。
地植えだけでなく、鉢植えでも育てることができます。
春から夏にかけては、白やピンクの可愛らしい花を咲かせ、収穫が終わった秋ごろには美しく紅葉します。
季節の移ろいと共に、異なる魅力が楽しめるのもブルーベリー栽培の魅力のひとつです。

基本データ

  • 科属名:ツツジ科スノキ属
  • 原産地:北アメリカ
  • 樹高:1~3m
  • 耐寒性:強い(ハイブッシュ系)
        弱い(ラビットアイ系)
  • 耐暑性:普通(ハイブッシュ系)
        強い(ラビットアイ系)
  • 植付時期:寒冷地 3月頃
         関東より西側 9月中旬~12月上旬
  • 収穫時期:6月~9月上旬
  • 結果年数:2~3年

ブルーベリーは1本でも実がなるの?

ブルーベリーは1本だけでも実をつけることができますが、1本だけだとどうしても実の付きが悪く、収穫量が少なくなってしまいます。
特にラビットアイ系の品種は、自家結実性(じかけつじつせい)が弱いので実がなる量が少なくなってしまいます。
たくさん収穫したい!」という場合は、2本以上植えるのがおすすめです!
ここで注意したいのが、ただ「2本植えれば良い」というわけではないということ!
収穫量アップのためには、「同じ系統」の「ちがう品種」を一緒に植える必要があります。
例えば、ノーザンハイブッシュ系の「チャンドラー」という品種を選んだら、同じノーザンハイブッシュ系でちがう品種の「ヌイ」などを一緒に植えます。

💡自家結実性(じかせつじつせい)って?
果樹自身の花粉で受粉して実を付けることをいいます。
自家結実性のあるものは、1本だけでも実を付けることができます。
果樹の中には、この性質が全くないものや、若干あっても1本だけだと実がつきにくいものとがあります。

ブルーベリーの品種

ブルーベリーは、「ノーザンハイブッシュ系」「サザンハイブッシュ系」「ラビットアイ系」の大きく3つに分けられます。

ノーザンハイブッシュ系

古くから栽培され続けている品種が多く、もっとも歴史が深い系統です。
北海道や東北などの寒冷地での栽培が向いていて、成木時には4kgほど収穫できます。
寒さと病気に強い品種が多いので、栽培初心者の方にもオススメの系統です!
実の大きさは品種によってさまざまで、500円玉サイズの大粒ものから小粒のものまでバリエーションも豊富です!
酸味と甘みのバランスが絶妙で、皮が薄く種が小さいため舌触りもなめらかです。
例:チャンドラー、ヌイ、デューク など

サザンハイブッシュ系

「冬が温かい地域でも栽培できるノーザンハイブッシュ」を目標に開発された系統です。
今でも次々と新しい品種が開発されていています。
新品種が多く、十分な栽培実績がないことや、実を付けすぎると一気に弱まって枯れてしまうことなどから栽培が難しく、上級者向けの系統だといわれています。
四国や九州などの暖地での栽培が向いていて、成木時には4kgほど収穫できます。
小粒の品種が多いですが、ノーザンハイブッシュ系より甘みが強く、舌触りもなめらかで食べやすい系統です。
例:オニール、サファイヤ など

ラビットアイ系

ハイブッシュ系よりも、育てやすさ、収穫量、甘みが優れている系統です。
その名のとおり、完熟する前には実がウサギの目ように赤く色づきます。
丈夫で病気にも強いため、とても育てやすく初心者の方にもオススメの系統です!
糖度が抜群でとっても甘く、酸味はおだやか。皮が厚く、種の大きい品種が多いですが、最近の新品種は舌触りがなめらかで食べやすいものが増えてきました。
実の大きさはハイブッシュ系より一回り小さいですが、成木時には約8kgもの量を収穫できます!なんと、ハイブッシュ系の約2倍の量です。
例:ティフブルー、ブライトウェル など

おすすめ品種 3選!

チャンドラー(ノーザンハイブッシュ系)

500円玉くらいの特大サイズの実が付く品種です。
甘みが強くて香り高く、ほどよい酸味のブルーベリーです。
収穫時期は6月中旬~7月下旬ごろで、約6週間ほどの長い期間収穫できます。
耐寒性があり、病気や害虫にも強いので比較的育てやすい品種です。

オニール(サザンハイブッシュ系)

生で食べるのが最高に美味しいブルーベリーです!
とってもジューシーで甘みが強く、香り豊かで舌触りもなめらかです。
サザンハイブッシュ系の中では、比較的育てやすく、丈夫な品種です。
ただ、雨に弱く、雨にあたると実割れしてしまうので雨除けできるハウスなどで育てるか、天候に合わせて場所を移動できる鉢植えで育てるのがオススメです!

ブライトウェル(ラビットアイ系)

ブルーベリー栽培初心者の方に、ぜひおすすめしたい品種です!
病害虫に強く丈夫で、たくさんの実がなります。樹高もそれほど高くないので、お手入れもしやすいのも魅力的。
甘みが強く、スッキリとした味わいが特徴で、果皮も柔らかく食べやすいブルーベリーです。
収穫量も多く、果実もとても美味しいため、ブルーベリーの本場アメリカでも「最も安心して栽培できる品種」だと高く評価されています。

.

.

最後までご覧いただきありがとうございました✨
果樹栽培初心者の方でも、比較的育てやすいブルーベリー。
ぜひ、育ててみてはいかがでしょうか?