2023.06.18 農業のこと
ナスの育て方 その2
前回は、「ナスの育て方 その1」として、キホンの『キ』の情報から植付け前の準備についてご紹介しました。
「その2」の今回は、植付け~収穫までの作業について、ポイントを押さえながらご紹介いたします!
ぜひ、最後までご覧ください!✨
1.植付け
露地栽培では5月上中旬ごろ、トンネル栽培では4月中下旬ごろが植え時です!
最低気温が10℃以上、最低地温が15℃以上になり、晩霜の心配がなくなった頃が目安です。
晴天の日の午前中に行いましょう。
植付け手順
- 植付けの約1週間前に、マルチングを行います。
マルチを貼っておくと、土の水分と温度を保つことができます。
植付け前に、十分に地温を確保しておくと苗の根張りや伸びが良くなります。 - 苗を植付ける約2時間前を目安に、たっぷりと水をあげます。
植穴にも水を入れ、湿らせておきましょう。 - 支柱を立てます。
真ん中に1本、側枝用に2本、支柱を立てます。 - 株間 60cm間隔で植えつけます。
深植えはせず、浅めに植えます。
特に接木苗の場合は接ぎ目の部分が埋まらないように注意しましょう。 - 苗を誘引します。
ひもを8の字になるように結び付けます。きつく結ぶことで、茎を傷めないように注意しましょう。 - 植付け後、株に水やりをします。
2.定植後の栽培管理
追肥
植付けから約3週間後、1度追肥を行います。
1回目の追肥以降は、2~3週間おきに再度追肥を行います。
広がった葉の先端の真下を目安に肥料を撒くようにしましょう。
追肥には、即効性のある固形肥料もしくは液体肥料を使います。
『なす・トマト・きゅうり肥料』や『マイガーデンベジフル』などがオススメです!
💡ここでポイント!
追肥のタイミングは、花を見ればわかる!
花の雄しべと雌しべを見れば、肥料が足りているかどうかが分かります。雌しべが雄しべより長くなっていると肥料が足りている証拠です。対して、雌しべが雄しべより短くなり、見えなくなっていると肥料が不足しているサインです。すぐに追肥をしてあげましょう。
水やり
『ナスは水で作る』といわれるぐらい、ナスの生長には多くの水が必要です。
株が成長して実が付いてきた頃からは、特に多くの水を必要とするため、水切れには十分注意が必要です
整枝
一番花が咲いたら、株を充実させるために整枝を行います。
3本仕立てにする場合は、主枝、第一花の直下のわき芽、第一花の直上のわき芽の3本を仕立てます。
それ以外の「わき芽」は取り除きましょう。
支柱立て
主枝用に真ん中に1本、側枝用に2本を斜めに交差させて支柱を立てます。
主枝と側枝それぞれを支柱に誘引・固定します。
収穫
6月上旬ごろになると、一番果、二番果がつき始めますが、小さいうちに収穫してしまいましょう。
そうすることで、その後の実の出来が良くなります!
中長ナスなら10~12cm、大長ナスなら25~30cmなど、品種ごとの大きさを目安に収穫します。
💡ここでポイント!
収穫が遅れると、皮が固くなり、食味の悪いナスになってしまいます。
採り遅れないように注意しましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!
『ナスの育て方』シリーズは、これにて完結です✨
いろんな調理方法でも美味しくなる万能ナス!ぜひ、作ってみてくださいね!