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2023.06.02 農業のこと

ナスの育て方 その1

6月から10月頃まで、ながぁ~く収穫できるナス。
焼きナスや天ぷら、煮物、漬物など幅広く使えて、ご家庭でも大活躍な野菜です!
今回は、ナスに関する『キホンの“キ”』と植付け前の準備についてご紹介します!
ぜひ、最後までご覧ください✨

キホンの『キ』

ナスの栽培カレンダー

  • 収穫までの期間:2ヶ月
  • 適正な土壌酸度:6.0~6.5
  • 生育適温:日中 23℃〜28℃ 夜間 16℃〜20℃
  • 連作障害:あり(3〜4年)
    ※この期間はトマトやピーマンなど、同じナス科の野菜はNG!

💡ここでワンポイント!
インド原産のナスは、高温多湿を好む野菜です。
日本の夏の気候にも合っており、比較的育てやすいです!

ナス栽培に必要なもの

  • ナスの苗(種)

  • ー 苦土石灰、堆肥など
    ー プランター栽培の場合は、大きめのプランターや培養土
  • 肥料
  • 支柱、誘引紐
  • マルチ

1.ナスの種類

「ナス」の中には白色のものや丸々としたものなど、さまざまな種類があります。
その数、なんと1000種類以上!日本で登録されているもだけでも約200種類を超えます。

  • 中長ナス
    長さが12~15cmほどの長卵形のもの。「千両」「千両二号」など。
    収量が多く、作りやすいため日本全国で作られている品種です。
    漬物や煮物、炒め物など様々な調理方法ができる。
  • 長ナス
    長さが20~25comほどのもの。「南部長」「大阪長」など。
    東北や西日本を中心に作られている品種です。焼きナスに最適。
  • 大長ナス
    40~50cmほどのもので、中には60cmを超えるものも。「久留米長」「博多長」など。
    九州を中心に作られている品種。焼き物や炒め物向き
  • 丸ナス
    ひとくちサイズのものから、直径10cmほどのものまでさまざま。「加茂ナス」「巾着ナス」など。
    北陸から東北、関西を中心に作られている品種です。田楽や煮物に最適。
  • 小ナス
    長さが8cm足らずで収穫される小さいナス。重さは20g未満のものが一般的。「十全ナス」「民田ナス」など。
    新潟県や山形県を中心に作られている品種です。まるごと漬物向き。
  • 米ナス
    大きさが300~400gほど。また、ヘタの色が濃い紫色ではなく、緑色なのも特徴。
    アメリカ生まれの品種を、日本で栽培しやすいように改良したもの。煮物やステーキに最適。

番外編!【 色での分類 】

  • 白ナス
    皮が白色のナスで、完熟しても真っ白いまま。形や大きさも様々。
    「味しらかわなす」や、「クララ」「グレーテル」など。ステーキやスープなどに最適。
  • 青(緑)ナス
    皮が緑色のナスで、地域によっては「白ナス」と呼ばれることもあるもの。「埼玉青大丸」など。
    煮物、揚げ物、田楽やステーキなどに最適。
  • ゼブラナス
    しましまのゼブラ柄が美しいナス。形や大きさは様々な品種がある。「カプリス」「縞むらさき」など。
    ステーキやソテー、ラタトゥイユなどに最適。

2.苗の選び方

良い苗の4箇条!

  1. 本葉が7枚以上
  2. 葉が大きく、色が濃い。厚みがある。
  3. 子葉がつき、傷がついていない
  4. 茎が太く、間のびしていない

💡ここでワンポイント!
苗はしっかり細かくチェックしましょう!
葉や茎にアブラムシが付いていると、その後の生長に大きく影響します。 虫がついていないか、病気にかかっていないかも細かく確認しましょう!

3.畑の準備

ナスは日当たりの良い場所を好みます。風通しの良い場所で栽培しょましょう!
また、定植後は肥料を切らさないようにすることで、長期間収穫することができます。

土づくり

土づくりは、最低でも植付けの2週間前には始めましょう!

必要なもの

  • 堆肥(牛ふん堆肥、鶏ふん堆肥、バーク堆肥など)
  • 苦土石灰
  • 元肥のための肥料

手順

  1. 堆肥を入れる
    野菜がよく育つ土、それは「ふかふか」の土です!
    堆肥には、野菜に養分を供給するだけでなく、土をふかふかにする効果もあります。
  2. 土壌酸度を調整する
    ナスは、pH6.0~6.5を好みます。
    苦土石灰などの石灰資材を混ぜて、土壌酸度を調整しましょう。
  3. 元肥を入れる
    ナスは、肥料を多く必要とします。そのため、栽培期間を通して肥料切れをおこさないことが大切です。
    たっぷりと元肥を入れ、定期的に追肥をしましょう。
    ナスやきゅうり、トマトなどの果菜類には、リン酸を多めに施すことで実付きが良くなります。
    元肥には、バランスが良く、長く効果が続くものがおすすめです。

4.一緒に植えると良いことあります!

  • ニラ、ネギ
    ネギ類特有の匂いで害虫を遠ざけ、青枯病や立枯病などの病気予防にも役立ちます。
    ナスとネギ類を一緒に植えるときは、互いの根を絡めるように植え付けるのがポイントです。
  • 落花生
    ナスと、落花生などのマメ科の野菜を混植しておくと、ナスはマメ類の根粒菌から窒素を取り込むことができるため、肥料が少量ですみます。
  • バジル
    バジルを近くに植えることで、虫を寄せ付けない効果があります。
    独特な香りが、アブラムシなどの害虫が付くのを防いでくれます。
    なお、バジルとナスは間隔をあけて植えつけるようにしましょう。
    バジルも大きく成長するため、密状態になってしまう恐れがあるため注意が必要です。

最後までご覧いただきありがとうございました✨
今回は、ナスに関するキホンの“キ”を中心にご紹介しました!
次回は、植付け〜管理方法までをご紹介予定です!楽しみにお待ちくださいね✨