2023.03.24 農業のこと
じゃがいもの育て方 その2
前回は、『じゃがいもの育て方 その1』として、植付け前の下準備についてご紹介いたしました。
「その2」の今回は、植付け~土寄せ・追肥までの作業について、ポイントを押さえながらご紹介いたします!
ぜひ、最後までご覧ください✨
1.さぁ、植付けです!
- 20cmほどの深さまで、しっかりと耕し、土を柔らかくする。
植付け前に、まずはしっかりと土を耕します。じゃがいもは、根が深く広く伸びるため、土を柔らかくしておくことで芽にストレスがかからず、大きく育ちます。 - 幅60~70cmほどの畝を作り、その中央に深さ10cmほどの浅い溝を掘ります。
- 溝の中に、切り口を下にして種芋を置きます。
切り口を下にすることで、芽が上向きに伸び、種芋も腐りにくくなります。切らなかった種芋は、芽が良く出ている方を上にして置きます。 - 残りの種芋を、株幅30cmほどを目安に置いていきます。
- 溝を埋め戻します。
軽く、ふんわりと土を戻します。決して押し固めないように、注意しましょう。
💡 ここでワンポイント!
春植えでは、植付けから地上に芽が出るまで1カ月以上かかります。種芋を掘り返してしまうと、芽を傷付けてしまう恐れがあるので気長に待ちましょう…。
2.実の大きさを左右する!重要な芽かき作業!
芽かきとは、じゃがいもから生えている芽の本数を減らす作業のことです。
芽の数が多いほど、多くのじゃがいもができますが、養分が分散してしまうため小さなじゃがいもになってしまいます。
じゃがいもを大きく育てるためにも、芽かき作業は必要不可欠なのです!
植付けから約1か月後、芽の丈が15cm~25 cmほどに成長してから行います。
芽かきの手順
- 2~3本ほど、残す芽を選びます。
〈 良い”芽”の4箇条! 〉
・葉が大きく開いている。
・茎が太く、がっしりしている。
・茎に傷がついていない。
・病害虫が付いていない。 - 芽かきをします。
芽かきの作業は、種芋からしっかり抜き取る必要があるので、ハサミではなく手で行いましょう。抜き取る芽と地面が接しているところを持ち、ゆっくりと横に引っ張って抜き取ります。この時、必ず株元を抑えながら行いましょう。万が一、途中で茎が折れてしまった場合には、引き抜けなそうであれば伸びてくるのを待って再び芽かきをします。
3.芽かきと同時期に、土寄せと追肥を。
土寄せは、育ってきたイモが地表に露出して日に当たるのを防ぎます。芽かき後だけでなく、収穫までは1~2週間に1回ほどのペースで繰り返し行います。イモが直射日光に当たってしまうと、有毒なソラニンという物質が発生し緑化の原因になります。
土寄せの手順
- 芽かき後、株元に5cmほど土を盛ります。
- 株元に、イモを大きくするための有機配合肥料を30gずつ追肥します。
※追肥は、この1回でOK!
最後までご覧いただきありがとうございました!
次回は、収穫作業とその後の保管方法についてご紹介いたします。
楽しみにお待ちください✨