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2023.09.29 農業のこと

ダイコンシンクイムシにご用心!

今年のような、高温で雨が少ない年に多く発生する「ダイコンシンクイムシ」
実際に、今年はいたるところで被害が出ており、注意が必要な害虫です!
今回は「ダイコンシンクイムシ」はどんな虫なのか、予防と発生したときの除去方法などをご紹介します。

「ダイコンシンクイムシ」ってどんな虫?

別名「ハイダラノメイガ」とも呼ばれている、「ダイコンシンクイムシ」
その名のとおり野菜の芯の部分(生長点)を食べてしまう害虫です。蛾の仲間で、幼虫が食害をします。
黒い頭と、明るい茶色の体に5本のシマシマが入っているのが特徴。
体長は2cmほどで、アオムシよりは一回り小さいです。
今年のような、高温で雨が少ない年の8~10月頃に発生します。

どんな被害がでるの?

ダイコンシンクイムシは、白菜や大根、キャベツなどのアブラナ科の野菜に発生することが多いです。
野菜の芯の部分に潜り込んで、葉や芯を食べます。
生長点の部分を食べてしまうため、野菜の生長が止まったり枯れたりする被害がでます。
野菜の生育初期に見られることが多く、白菜やキャベツなどの結球類は、ある程度大きくなると被害は出にくくなります。

予防と駆除

予防方法

  • 成虫による産卵を避ける。
    卵を産み付けられないように、網目が2cm以下の防虫ネットで覆います。
  • 種まきや植付けをする際に、粒剤の農薬を使用する。
    事前に粒剤の農薬を使用することで、害虫の発生を抑制できます!約3週間~1カ月ほど効果が続きます。
    例:ダントツ粒剤、モスピラン粒剤 など
      ※散布方法や使用量などは、農薬や使用する野菜によって異なります。
       注意書きをよく読んで、適切にご使用ください。

💡ここでワンポイント!
高温で雨が少なく、多発生が予測される時は、早めに予防対策を始めることが肝心です!

駆除方法

農薬を散布して、駆除をします。
葉・葉脈に潜り込んだ幼虫には薬液が届きにくいので、葉のウラまで丁寧に散布しましょう。

【 適用農薬 】
・グレーシア乳剤(キャベツ、大根、ブロッコリー、白菜)
・ディアナSC(キャベツ、大根、ブロッコリー、白菜)
・ベネビアOD(キャベツ、白菜)
・プレバソンフロアブル(キャベツ、大根、ブロッコリー、白菜)
・フェニックス顆粒水和剤(キャベツ、大根、ブロッコリー)
・アニキ乳剤(キャベツ、大根、白菜)
など