2023.08.01 園芸のこと
魅惑の植物#04 ハオルチア
TaiShoDoスタッフおすすめの植物を紹介する、魅惑の植物シリーズ!
今回は、南アフリカ原産の多肉植物『ハオルチア』。
種類がとても多く、その個性的なルックスが魅力的です。家庭で育てやすいこともあり、愛好家も多い人気の植物です。
キホンの『キ』
- 植物名:ハオルチア
- 科属名:ツルボラン科 ハオルチア属
- 形態:多年草
- 開花期:2 ~ 6月
- 花色:白、ピンク
- 耐寒性:弱い~やや弱い
- 耐暑性:普通~やや弱い
- 生育期:春・秋
- 休眠期:夏・冬
※種類によって、開花期や耐寒性、耐暑性が異なります。
ハオルチアの特徴
ハオルチアは、南アフリカ原産の多肉植物です。
ハオルチア属の植物は約500種類以上も存在し、品種によってその姿も様々です。
葉が硬く、シャープなフォルムをもつ「硬葉系(こうよう)」と、柔らかく透明感のある葉をもつ「軟葉系(なんぱ)」の大きく2つに分類されます。
軟葉系のものの中には、「窓」と呼ばれる透き通った葉面を持つ種類があります。「窓」は、地面に埋まった状態でも日の光を効率よく取り込むためもので、日の光でキラキラと光る姿は、まるで宝石のようです。
ハオルチアの育て方
- 日当たり、置き場所
1年を通して、日当たりと風通しの良い場所で管理をします。
直射日光のあたる場所で管理をすると、生長が遅くなったり、葉にみずみずしさがなくなったりしてしまいます。
暗い場所でも生長はしますが、思わぬ方向に葉が伸びてしまい形が悪くなる可能性があります。
また、寒さに弱いため、冬は室内でかつ暖房の風があたらない場所で管理をします。
- 土づくり
適度に空気を含んだ、水はけの良い土を好みます。
市販の多肉植物・サボテン専用の土を使うのが手軽でおすすめです。
土をブレンドして作るのであれば『鹿沼土小粒2、赤玉土小粒2、ピートモス2、川砂2、くん炭2』の割合で作ると良いでしょう
- 水やり
ハオルチアは、生育期の春・秋と休眠期の夏・冬とで、水やりの頻度を変えます。
春・秋
週に1回のペースで水をあげます。
土が完全に乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげます。
ただし、気温が15℃を下まわる時期は少し水やりのペースを控えます。
夏・冬
休眠期の水やりはほとんど必要ありません。
目安としては月に1回ほど、少量の水を与えれば十分です。水を与えすぎると、根腐れの原因になってしまいます。
💡ここでワンポイント!
水やりをする際は、極力葉にかけないように注意しましょう。
葉に水滴がついたままになっていると、残った水分が蒸発しきれずに腐る原因になってしまいます。
また、虫メガネと同じ要領で葉焼けが起こる可能性もあります。
葉に水滴がついてしまった場合は、ブロワーなどで取り除きましょう。
- 肥料
多くのエネルギーを必要とする、生育期の春と秋に与えます。頻度は、2週間に1回程度で大丈夫です。
規定量に薄めた液体肥料、もしくは緩効性の化成肥料を水の代わりに与えます。
液体肥料はリキダス、緩効性の肥料はマグァンプシリーズなどがおすすめです。
夏・冬の休眠期には、肥料は止めます。春になってから、再開しましょう。
- 病害虫
ハオルチアには、あまり病害虫がつきませんが、たまにカイガラムシが発生してしまう場合があります。
カイガラムシは繁殖力が強いため、放っておくとあっという間に増殖し、株が弱ってしまいます。
柔らかいブラシや綿棒を使って取り除いたり、殺虫剤を使って駆除しましょう。
殺虫剤は、マシン油がおすすめです。
また、カイガラムシのフンが原因で「すす病」になる可能性があります。すす病は、植物が黒いすすに覆われたようになる病気です。
すす病が発生した場合は、水で洗いながらティッシュやブラシなどで拭き取ります。
完全には落ち切らない場合があるため、その際には思い切って症状がある箇所を切ってしまうと手っ取り早いです。
剪定をすることで、付近に寄生していた害虫も一緒に防除することができます。
予防には、スミチオン乳剤やオルトラン水和剤などがおすすめです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
育て方のコツを知っていれば、育てるのもそこまで難しくない植物です。
キラキラ、ぷにぷにのハオルチア。ぜひ、育ててみてくださいね♪