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2024.09.28 園芸のこと

秋植え球根を楽しもう!

9月も、もうそろそろ終わり。一気に涼しくなり、秋めいてきました。
これからの季節に植付け時期を迎える秋植え球根たちが、TaiShoDoにも並び始めました。
今回は、秋植え球根の保存方法や育て方について紹介いたします!

もくじ

1. 秋植え球根と植付け時期
2. 球根の植え方
 - 庭植え
 - 鉢植え
3. 育て方
 -水やり

 -肥料
 -夏越し

1. 秋植え球根と植付け時期

秋植え球根の中には、「球根といえば…」のチューリップやスイセン、ヒヤシンスなどがあります。
その多くは地中海沿岸~中央アジア原産のため、高温多湿に弱く、水はけ・風通しが良い場所を好みます。

植付け時期は、10月中旬~11月中旬ごろ。
早い時期に植えてしまうと高温多湿で腐ってしまうこともあるので、適期に植え付けするようにしましょう!

品種植える深さ草丈(cm)開花時期
チューリップ球根の3倍ほど10 ~ 703月下旬~5月上旬
ユリ球根の4~5倍
かなり深めに
50 ~ 2007月中下旬
(オリエンタル系)
スイセン球根の3倍ほど10 ~ 5011月中旬~4月
アネモネ約5cm15 ~ 503~5月
ヒヤシンス球根の3倍ほど203~4月
クロッカス球根の3倍ほど5 ~ 102~4月
ムスカリ3~5cm10 ~ 303月~5月中旬
ネリネ約3cm30 ~ 508~10月
参考資料:NHK 趣味の園芸 2024年10月号

2. 球根の植え方

庭植え

  • 植付け場所
    落葉樹の下や低木のわきなど、秋から春は日当たりが良く、夏場には風通しの良い涼しい場所が向いています。
  • 植付け方法
    まず、深さ30cmくらいまで土をよく耕しておきます。その後、球根の3個分ほどの深さに植え付けていきます。
    なお、ユリやフリージアなどの、球根の上から根が出たり新球ができたりする種類は深めに植えましょう!
    植付けの間隔は「球根の直径の3倍」が目安ですが、ぎゅうぎゅうに植えてしまっても大丈夫。
    深さを変えて、球根を重ね植えする場合は、小さいものほど浅い位置に、大きいものほど深い位置に植え付けます。
    ※ 植え付ける球根の向きは、かならず揃えましょう!
    ※ 植付けの深さは、種類によっても異なります。「植付け深さの目安」を参考にしてください。

鉢植え

  • 置き場所
    秋から春までは、日当たりの良い屋外に置きます。
    梅雨入りごろに、球根の葉が黄色くなり始めたら、風通しがよい日陰~半日陰の場所に移動させましょう。
    冬は霜に当たらないように注意が必要ですが、球根が花を咲かせるためには冬の低温が必要不可欠です。
    暖かい室内に持ち込んでしまうと開花しないこともあるため、冬は軒下で管理をしたり腐葉土などでマルチングしたりしましょう。
  • 植付け方法
    鉢やプランターの場合は、根を張れるスペースが限られているため、球根の頭が隠れる程度に浅く植えます。
    根を伸ばすスペースを多めに残してあげましょう。
    なお、アマリリスやシクラメンなどの大型のものは球根の肩を少し出して植えましょう。

3.育て方

水やり

基本的に、庭植えの場合には水やりは必要ありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
暖かくなる春先は、地上の草花も成長する時期なので水切れには注意しましょう。

肥料

肥料を与えなくても開花しますが、元肥として緩効性肥料を入れてあげると元気な花を咲かせてくれます。
元肥としておすすめなのが、マグァンプシリーズ。
1回与えるだけで、ゆっくり長ぁ~く効果が持続します。ゆっくり効くから、肥料焼けの心配もありません!

夏越し

花が終わったら、少しずつ水やりの頻度を落とし、葉っぱを枯らします。
葉っぱが完全に枯れて、新しい葉が出てこなくなったら休眠のサイン。
そこからは水やりをやめて、そのまま半日陰~日陰の涼しい場所に移動させます。
枯れ葉が残ってる場合は、球根から取っておきましょう。

夏が終わり、秋の気配が感じられるころに水やりを少しずつ再開します。
新しい葉が出てきたら、徐々に日当たりのよい場所に移動し、液肥などで追肥をして育てます。

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最後までご覧いただきありがとうございました!
球根は種などに比べて扱いやすく、初心者の方でも始めやすいのが嬉しいポイント✨
球根栽培、ぜひチャレンジしてみてくださいね~!

参考資料
・NHK 趣味の園芸 2024年10月号 - NHK出版
・アースガーデン 球根から育てたい